2013年3月アーカイブ

Voices of LIVE!

あらたな「劇」ヴィジョン
あらたな「劇」空間
高い水準の新しい「劇」表現を探求する、
tpt@The Other Place シーズン-2013をスタートします。

tpt21thシーズン、これまでの「世界戯曲の旅」に、
もう一つあらたな実験プロジェクトがスタートします。
tptが1993年創立以来念願してきた、『新作』創造・発信プロジェクトです。
tptに『新作』を持ち込んでもらい、ワークショップをかさね、
参加者全員の力で舞台を立ち上げる"Forcing House"という発想です。

第1弾として、川上弘美さんの『「あたし」という恋愛的体質』を取り上げます。

演出の西悟志さんの言葉を紹介します。


 『「あたし」という恋愛的体質論』 演出/西悟志


テキストは、文学の先端を走る小説家・川上弘美の「エッセイ」です。

正確に言うと、エッセイに見える短い小説です。
戯曲以外のテキストでも、演劇にならないだろうか、とずっと考えています。

テキストを戯曲化しないまま、
つまり、台詞で構成された上演台本として書き直すことなしに、です。
原則、テキストの文章を忠実に使って。
「小説」は、書き直すことなしに、劇化できないだろうか?

実は、これは二度ほどやったことがあります。

「エッセイ」は劇化できるだろうか?

では「論考」はできるだろうか?

「六法全書」は?

「電話帳」なら?


思うだけならいくらでもできるわけですが、
今回はそのなかの小さな一歩として、

エッセイ(のような小説)を演劇にする思惑です。

「あたし」という恋愛的体質論、とタイトルにあるように、
もう一つのテーマは「女」。

男から見た女でなく、女自身から見た女について。
そして、内容的にばかりでなく劇そのものが、

渦も滝もありながら川のように流れ続ける"女"のようにならないものだろうか、と夢想します。

女のような、形の変わり続ける水のような、即興に満ちた演劇ができないか、と妄想しています。



エッセイの忠実な劇化。
水のように即興的演劇。
もし事が成るなら、おのずから演劇の形式は更新されるはず。

ささやかながら壮大な冒険です。

西 悟志 プロフィール
1974年6月8日、広島県生まれ。東京大学文学部言語文化学科卒業
大学在学中の1997年に劇団・小鳥クロックワークを主宰して立ち上げ、劇作・演出を手掛ける。
利賀演出家コンクール2002 イヨネスコ『二人で狂う…好きなだけ』で優秀演出家賞を受賞。
翌年、モスクワのメイエルホリドシアターセンターにて同作品を上演。

2005年1月、劇団解散。

同年6月、こまばアゴラ劇場での『ニッポニアニッポン』上演をもって演劇活動を休止。

3月10日より、ワークショップがスタートします。
参加メンバーを募集しています。

申し込み用紙はこちらから
2013Season_WS_entry.pdf


参加申し込み
希望するワークショップ、クラス、演技経験、歌、ダンス、
楽器演奏など得意技能を申し込み用紙に記入の上、
郵送、Fax、メールにてお申し込みください。
tpt   シアタープロジェクト・東京   http://www.tpt.co.jp/
東京都江東区新大橋1-12-11 近泉ビル3F tel. 03-3635-6355 Mail. workshop@tpt.co.jp