2010年8月アーカイブ

作:ジャン・コクトー 台本:木内宏昌 演出:熊林弘高

おそるべき親たち

出演
佐藤オリエ 中嶋しゅう 麻実れい 満島真之介 中嶋朋子 

 10月21日(木)〜11月3日(水・祝)


 10/21木 7:00(プレビュー)
10/22金 7:00
10/23土 1:00&6:00
10/24日 2:00
10/25月 7:00
10/26火 7:00
10/27水 2:00&7:00
10/28木 2:00
10/29金 7:00
10/30土 1:00&6:00
10/31日 2:00
11/1月 休演
11/2火 7:00
11/3水・祝 2:00


会場:東京芸術劇場小ホール2(池袋)
 料金:全席指定6,000円 学生:3,000円 10/21プレビュー公演4,000円(学生券なし)
ご予約:tpt電話予約03-3635-6355 オンライン予約〈PC〉www.tpt.co.jp 〈携帯〉www.tpt.co.jp/m
チケットぴあ0570-02-9999(Pコード406-885)
 前売開始:9月4日(土)



tptリバーサイドスタジオでは2つの芝居、「恋人」と「コレクション」が時間割をして稽古しています。

今日も「恋人」カンパニーはいつも通り、楽器練習から始まります。よく劇団だとウォームアップでゲームやら、スポーツをするんですが、「恋人」カンパニーはジャムセッションですよ。打楽器というのは、もちろんリズムも大事ですけど周りとおなじグルーヴを感じていないといけない。なんだか叩いているうちに、協調する精神やら、一緒の感情だったりとみている側からも興味深いものです。笑いあい、教えあい、やっておりました。仲いいなぁ。

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さて初めてご紹介の「コレクション」カンパニー。こちらは翻訳家でもあり、今回のPinter WAVE!の2つの作品の翻訳家、広田敦郎さん率いるカンパニーです。さすが翻訳家が演出をしていると思うほど、”言葉”ひとつひとつを吟味していってます。よく演出家というのは、視覚的やら感情やら、なんかしら文章を書いたイメージを求めてしまうものですが、”言葉”そのものから、今何が起こったのか起こらなかったのかを、俳優に着実に伝えていきます。ややもすると劇作兼演出家では”俳優”たちに権利を与えない方もいらっしゃるようですけど、この稽古場ではそういった臨機応変な自由さがありましたよ。

それは「恋人」カンパニーで進行していることと、全く違うベクトルのようにも思いますけど、”自由”があるという意味で、これもピンターが見守っていてくれているからこそなのかもしれません。

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ってことで明日からは横浜BankART Studioに稽古場を移動なのであります。
tptフューチャーズプログラム for 朝倉摂展「アバンギャルド少女」@BankART Studio NYK

Pinter WAVE! - work in progress

作:ハロルド・ピンター 訳:広田敦郎 美術:朝倉摂

1st wave!
恋人』      〜 なにはともあれ あけすけに  健全な夫婦生活の基本だよ
演出:岡本健一
出演:斎藤萌子 伯鞘麗名 浜崎茜 江前陽平 小沼淳 岸田研二 砂月 廣畑達也 松下太亮 的場司
9/17金〜20祝・22水〜26日・30木・10/2土 各7:30開演(約1h)

2nd wave!
コレクション』  〜 ほんとうのことがわかったら  キズは癒えるはずでしょ?
演出:広田敦郎
出演:夏川永聖 島村勝 宮園康秀 山森大輔
9/29水・10/1金・3日・7木〜10日・14木〜17日 各7:30開演(約1h)

会場:BankART Studio NYK  2Aギャラリー
   横浜 みなとみらい線〈馬車道駅〉6出口(赤レンガ倉庫口)徒歩4分

料金:全席自由 1作品2,500円 2作品4,000円
ご予約:tpt電話予約03-3635-6355 オンライン予約〈PC〉www.tpt.co.jp 〈携帯〉www.tpt.co.jp/m
前売開始:9月1日(水)

お問い合わせ:tpt 03-3635-6355
いやいや、今日も暑かったですね。

稽古場にいるだけで汗が出てくる暑さのなか、今日もあれしたりこれしたりで頑張ってます。あれしたりこれしたりしてですね、稽古場でいろいろな実験をする訳です。これ面白いか面白くないかとね。

なかなか稽古場でいろいろと試したり、そのやったことのために精度をあげたりっていうのは、”おい、今までの時間なんだったんだよ!”ってことになりがちなんで、あんまりないことなんですね。特に現場になると。こういうことができるっていうのは、ものづくりの原点にあっていいことなんだなって思います。

なんでもそうなんでしょうけどね、100やって1を形にできれば儲け物だという精神って必要だと思いました。あがくってことです。これも貴重な時間を自由に使えるからであって、、、あら、そんなに時間ないじゃないですか。

ってことで実は超必死にならざるを得ません。

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皆さんはハロルド・ピンターという劇作家についてどう思われるだろうか?

tptでは1993年にデヴィット・ルヴォー演出で「背信」を上演している。日本では「ダム・ウェイター」こそ上演機会があるが、なかなか観劇機会のない劇作家ではないだろうか。2005年にノーベル文学賞を受賞している最近の作家であるにも関わらず。

よく不条理劇の大家といわれ、そもそも不条理劇とはなんぞやという感じでちょっとインテリ臭いんじゃないだろうかと敬遠してしまいがちな感じではある。だけど、読んでみると実に身の回りにありそうなことで、自分がハロルド・ピンターとお近づきになれるんではないかという妙な親近感が持ってしまうんです。これが。

今日で4日目を迎える稽古場では、暗中模索、言葉のジャングルジムで遊ぶかのように演出と俳優が汗まみれのごっちゃごちゃにしちゃってるんですが、ふむ、それでもなんというか”質感”がやっぱりピンターなんですね。あ、演出はどうなるか分からないんですよ。まだ作って壊してですから。でも、どんな風にやっても”質感”がピンターなんだなぁ。ちょっと息が詰まる感じがして、ちょっとスノッブで、しかも間違ってもひろーいところで話していそうにない。

それで、”は!”と思いました。”詩”ってこういうことなのかなと。いわゆる”詩”じゃないんだけど、説明してない、だけど強い印象を持つ言葉ゆえになせることだなと。普通の言葉に感じるのになにかイマジネーションが湧いちゃう。だからとても自由にいろいろ”遊べて”しまうじゃないかなと思いました。それでもピンターになっちゃうんですから。

ってことで連日”こんなピンターありじゃね!?”の毎日です。

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 おしまい

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昨日 『かもめ』 千秋楽を迎えました。

 

公演がはじまり、あっという間の一週間。

昨晩は、とても涼しく、心地よい夜でした。

 

色褪せた美術のひまわりが、時の流れを感じさせ、舞台の終わりと共に、夏 おしまい、と思いました。

立秋も過ぎ、暦の上ではもう秋ですけれど・・・。

 

もうすぐ処暑。

ポリーナ、「かもめ」登場人物各々の台詞が頭を過ぎります。

 

今回、演出助手として参加させて頂き、改めて、多くの方々が関わり、つくっていることを実感しました。

 

この場をお借りしまして・・・

 

ご来場頂いた皆様  関係者各位 

どうもありがとうございました。 ごきげんよう。    松平 英子

 

昨日、8月19日tpt74「かもめ」の千秋楽を迎えました。
ご来場いただきました皆様に、厚く感謝申し上げます。

上野不忍池水上音楽堂での片付けが進む中、
既にtptリバーサイドスタジオでは、次のプロジェクトが始動しました。

tpt フューチャーズ・プログラム for
       朝倉摂 展 「アバンギャルド少女」@BankART Studio NYK

Pinter WAVE!-work in progress

2005年ノーベル文学賞を受賞、2008年に他界したイギリスの詩人。ハロルド・ピンターの作品を朝倉摂さんの大規模個展とのコラボレーションで上演します。日本の現代演劇をリードする舞台美術家が、2人の新しい演出家、tptワークショップで選ばれた新しいアーティストたちと共に、横浜のクリエイティブ・スペースであたらな演劇スタイルを探求します。

作:ハロルド・ピンター  訳:広田 敦郎  美術:朝倉 摂

Vol.1 恋人  演出:岡本健一
Vol.2 コレクション  演出:広田敦郎

9月17日(金)〜10月16日(土) 予定
会場:BankART Studio NYK
詳細は間もなく発表!

_MG_0303.jpg今日は両チーム一緒に台本の読み合わせ。
はじめの一歩。

 翻訳 

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翻訳とは、ある言語の文章を別の言語で言い換えること。(三省堂国語辞典) 

 

『かもめ』 翻訳家・演出家(ハロルド・ピンター 『コレクション』 秋公演!)の

広田敦朗さんが、英語から訳されました。

台詞、初稿から稽古を経て・・・日々、変化していきます。

言葉を増やしたり減らしたり、書き改め、変わる文字を見つめること、役者が声にして、繰り返し繰り返し・・・新しい台詞を発する様子を眺め、聞くこと、面白いです。

 

それにしても ・・・ 一語あるかないか、印象が大きく異なります。

 

わたしはあのかもめ・・・

わたしはかもめ・・・ 

 

僕はもう55歳だ

僕はもう55歳

 

 うーん。 深い、深いですね。

 

さあ。  千秋楽!  もうすぐ幕開け!

もう見た方、これからという方も ・・・ 不忍池のほとり、 みんな、 集まれ!   松平

 

 カモメ

 <象徴> 

 1 海 旅行 冒険のエンブレム 

 2 哀れな声で泣く

 3 官能的

 4 欺されやすさを表す

<民間伝承>

 1 溺れた漁師や水平の霊魂である

 2 カモメを殺したり、カモメが家の窓辺にぶつかると不運を表す

 3 カモメは大嵐を背にしてやってくる(カモメは嵐の前兆の意) (諺)

                                ( 『イメージ・シンボル事典』 大修館書店 302頁 )

 

いいえ、女優!!!  №2

 

 

よにん.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真を撮りましたのは・・・

 

 

 

まだま.JPG

 

 

 

 

 

 

 

 

あられ ちゃん  じゃなくて ・・・  まだま ちゃん

 

残すところ三公演です。 ぜひ いらっして。 松平

 

 

 

作曲家  クロード・アシル・ドビュッシー 〈1862-1918)

 

どきっ  甘美な夜

 ・・・ 夢の世界へ誘う扉にふさわしい。

 

この曲を聞いて、どのようなイメージがわきますか。

 

『月の光』

 「ベルガマスク組曲(全4曲)」の一曲です。

歌曲のピアノ曲化。 中間部の音の動きは、水の流れを現しています。

ドビュッシーが愛したフランス印象派の詩人 ヴェルレーヌ  

詩集 「華やかな宴」 ~月の光~ から影響を受け、作曲されました。 (諸説あり)

 

 

お前の心は けざやかな景色のようだ そこに
見なれぬ仮面して仮装舞踏(ベルガマスク)のかえるさを
歌いさざめいて人ら行くが
彼の心とてさして陽気ではないらしい

誇らしい恋の歌 思いのままの世のなかを
鼻歌にうたってはいるが
どうやら彼らとて自分たちを幸福と思ってはいないらしい
おりしも彼らの歌声は月の光に溶け 消える

枝の小鳥を夢へといざない
大理石(なめいし)の水盤に姿よく立ちあがる
噴水(ふきあげ)の滴(しずく)の露を歓びの極みに悶え泣きさせる
かなしくも身にしみる月の光に溶け 消える  

                             

                           ポール・ヴェルレーヌ 『月の光』 堀口大學訳

 

 

昨夜、煌々とした月、柔らかい光、見えましたでしょうか。

皆様を照らしていましたよ。  ふふ。   松平

 

 

 

 

 

 13日 金曜日

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ジェイソン・ボーヒーズ!?

いえいえ。 『かもめ』 はじまりました。

 

迷信深いアルカージナにとって、そわそわした日になった事でしょう。

 

13日 金曜日は、英語圏の多く、ドイツ、フランスなどで不吉とされています。

この言い伝え、どこからきたのでしょう。

 

忌み数 との関係もありますが、 13 金曜日 どちらも、キリストの死と関連が深いです。

イエス最後の晩餐が、13人(イエスと12人の弟子)であること。

金曜は、イエス、受難の曜日であること。 

(諸説あり)


皆様、理性的判断から見て不合理と考えられるもの、信じますでしょうか。

 

16日は休演、19日まで上演しています。

 

迷妄と考えられる信仰をもっている、あなた。 大丈夫! 13日 金曜日 過ぎました。

安心して見に来てください。  松平



 

本日、初日を迎えることができました。

上野不忍池水上音楽堂というロケーション。
朝倉摂さんを始め、すばらしい舞台制作のスタッフワークと、
俳優たちの才能のコラボレーションをご覧いただけます。

短い公演日程ではございますが、
どうぞみなさまに水上音楽堂まで足をお運びいただければと一同お待ちしております。


 衣裳 

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写真を載せることは、出来ません。  ヒミツ。

 

目をひく衣裳が揃っていますよ。

 

色 生地 かたち  ・・・  言い表すならば

 beautiful! hot! cute! modern! cool! vivid! originality! ・・・ 

日本語よりロシア語よりフランス語より  英語が似合う感じがします。(主観です。気をつけて。)

 

やはり、ご自分の目で見て感じて頂くのが良いかと。

ぜひ劇場へ! ぜひぜひ!

 

手掛けているのは たかひらみく さん です。   

 

稽古場での稽古、いよいよ、とうとう・・・明日でおしまい。

もう、やるしかありませんね。       松平

 

 

 

   いいえ、 女優 !!!

 

 

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『かもめ』 PV 熊本昭博さんが 作って下さいました。

 ⇒  http://www.youtube.com/watch?v=drWqx3Gc6b8

 

これを見まして・・・  おっ! 面白そうじゃん! と思った あなた。

ぜひ会場へ。 お待ちしています。   松平

 

 

『かもめ』 舞台美術は、 朝倉摂先生 が手掛けます。  

                                                                                             

水上音楽堂.jpg

この空間が どのように染まっていくのか。

デザイン画、模型を拝見し、これから構築される世界に、皆、胸を躍らせています。

 

それにしても、本当に、 ひとつひとつ ・・・ なのですね。

 

 

 

 皆様が、 朝倉摂美術 にはじめて触れたのは、何の作品でしょうか。

挿画、衣裳・・・様々な分野でご活躍されていますから、きっと、どこかしらで出会っているのでは・・・?

 

ちなみに私は、映画 吉田喜重 「告白的女優論」 です。

 

あれよ  あれよ  八月!!! 

衣裳合わせ、通し稽古 ・・・ 着々と積み重ねています。   松平

 

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