2009年3月アーカイブ

みなさんにニコニコ、ニヤニヤ、クスクスしながらごらんいただいています。ツボに入って悶絶なさっているお客さまも中にはいらっしゃるようです。

シアターガイド誌のウェブサイトに演出家トーマスのインタビュー掲載していただいています。

http://www.theaterguide.co.jp/feature/tpt/

横着な更新でごめんなさい。お越しをお待ちしています。 あ

TPTポスト・ベニサン時代の幕を開ける『醜い男』は、これでもかと言うほど抱腹絶倒のコメディです。ほんとうに。稽古で同じシーンを何度も見ているのに、繰り返すたびに思わず吹き出してしまうような台詞ばかりです。

 

ですが同時に、この作品はドイツ演劇らしい、痛烈な社会批判をともなったお芝居でもあります。

 

昨日、ペーターリヒトというドイツのアーチストの歌詞を、トーマスが紹介してくれました。

 

 頼むから、セックスはもう見せないで

 頼むから、二度と、金輪際

 商品にくっつけないで

 頼むから、素肌はもういらない──お尻もいらない


これを読んで、去年、ある巨大な資本主義国家へ旅行したときに某ブランド店の前で出会ったシュールな光景を思い出しました。その店先には、それはもう世にも美しい男の子が裸で立っているのです──「私たちの服を着れば、こんなに素敵な顔と身体が手に入りますよ」とでも言わんばかりに。もちろんジーンズだけは履いているのですが、彼の光り輝く笑顔と悩殺ボディに道行く人々は魅了され、店に吸い寄せられていきます。裸を広告にして服を売る! ここまで来ると、次はどんなアイデアで商売をするのか楽しみです。資本主義というのは、人間の性欲のおよぶかぎり、どこまでも拡大していくものなのかしら──世界というのは、品のないものです。僕としては、それも結構楽しんでいたりするのですけれど。

 

そう言えば、僕もそこで買い物をしてしまいましたが、おかげで僕の顔や身体がより一層美しくなったということは、どうやらないようです。


2月27日 BankART Studio下見
2月28日-3月1日 本読み
3月2日
13:00 スタッフ・ミーティング
ニーハウス、黒田容子さん(通訳)、松岡泉さん(美術)、原まさみさん(衣裳)、長野朋美さん(音響)による。先日、会場の下見をしたニーハウスが構想を語った。

KC3A0024.jpg「俳優たちとテキストを読みはじめたところだ。俳優が何をすべきかを見つけ出す前の段階にある。ぼくは指揮者のように、この作品のテンポや、どこでクレッシェンドさせるかを考えている。音響的なことや、観客がいつ、どこに座るかといういうようなことや」

KC3A0025.jpg
(か)


TPTが1993年からこれまでホームグランドとして活動を継続することができた、生命線でもあり、演劇界のみならず地域にとっても広く文化共有財産として愛され、生き続けてきたベニサン・ピット/ベニサン・スタジオが、1月25日閉鎖されました。
シーズン半ばの突然の通告に、16シーズン70作品の膨大な大小道具、衣裳が保管されている状況、事務所、倉庫の退去という混乱のなか、ベニサンから2ブロックほど隅田川近くに、新たなスタジオ(事務所/倉庫)を確保することができました。

RIMG0036.JPGTPT 16th 2008-09シーズンは、21世紀に発表されたヨーロッパ最尖端の戯曲をシリーズとして、『広い世界のほとりに』『ウルリーケ メアリー スチュアート』を連続公演してまいりました。その結びになる作品がマリウス・フォン・マイエンブルグ作『醜い男』。気鋭の演出家トーマス・オリヴァー・ ニーハウスと、昨春からワークショップを重ねてきた情熱あふれる若々しいキャストとともに、新たな挑戦となります。
今回われわれが挑戦す るスペースは、横浜・BankART Studio NYKです。横浜市の歴史的建造物/産業遺構を、自由で解放的な実験によって活用し、ともに生き生きと発展していくという'from the past into the future'というコンセプトで運営されています。
TPTは、そのなかからギャラリー3Cという、『醜い男』の独創的なビジョンにぴったりの空間を開放していただき、TPT71 @ The Other Place 2009第一弾として公演いたします。

CA390736.JPGTheatre Project Tokyo