劇場入り致しました。
セット設営と共に行われた衣装パレード。
そして、通し稽古。
日々進歩著しいフレッシュな面々を見ていると羨ましくさえ感じます。
真那胡さん扮するじいさまの台詞で。
「人間よろず色と欲」
この二つ、生きる為のエンジンなのですが、
それ故に傷つき苦労します。人間って難しい。
男と女の間にある決して埋まることの無い溝。
無性生物から有性生物へ移り変わってしまったが故の、
避け得ないドラマが湧く源泉でもあります。
物語を見守るように舞台上に立つ総勢20名の女優陣。
シーンごとにその姿を変化させ、
歌や踊りもさることながら、劇中での居方は演劇ならではの表現です。
時に冷たく、時に暖かい彼女達の目線。
女であり母であるということなのでしょうか。
永遠に子供である男達はきゃっきゃきゃっきゃと騒ぐばかり。
…あれ、この考え方が男目線なんですね、きっと。
女性はどう捉えているのでしょう。
所詮、男なんて女ありきの悲しい存在ですので大目に見て頂ければと…。
常にカンパニーの先頭に立つ真那胡さん、亨さんに支えられ、
沢山の女優さんたちに囲まれつつ、
活き活きとはしゃぎ回る七人の村人達。
千葉さんがまいた種が花開く稽古場。
千葉版「袴垂はどこだ」いい仕上がりです。
こでら