「袴垂れはどこだ」、終演致しました。
「さよならだけが人生だ」
なんて三十路を過ぎた今しみじみ感じ入るものがありますが、
「さよならだけの人生なんてつまんねぇぞ」
とある映画の中で叫んだ峯田和伸もまた好きだったりします。
さて、ご挨拶が遅れましたがtpt80「袴垂れはどこだ」無事公演終了いたしました。
沢山のお客様にお出でいただき誠にありがとうございます。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ここtptでは様々なバックグラウンドを持った多くの俳優達が公演毎に集まり、
公演後に各々が得たオリジナルの経験を持ってまた散らばって行きます。
そして、我が「袴垂れ」陣営もついに解散と相成りました。
千葉哲也・山本亨・真那胡敬二という大俳優達を眼前にし、
その姿勢、熱量、経験から多くのことを学び、
俳優としてのスキルを磨く機会を頂いたのは勿論貴重です。
でも、それ以上に、
見知らぬ人同士が、始めはおっかなびっくりでも、
共に費やした時間という魔法によって、
同じ方向を向いて歩めたこと自体が実は大切だったりするんじゃないかと思っています。
一月半もの間、「袴垂れはどこだ」という戯曲を通じて多くの出会いがあったことは、
かけがえの無い財産として僕らの中にずっと残っていくのです。
お客さんにとって一期一会の芸術である演劇は、
創っている僕らにとってもまた同様で、
パッとやってきてパッと過ぎ去っていきます。
素敵な出会いの機会を作って下さったtptさんにも心から感謝。
「袴垂はどこだ」の期間中、ちょこちょことblogを更新させて頂きましたが、
戯曲の旅を終えた今、私の役目も終わりです。
読んで頂いた方々にはこれまた感謝、感謝。
ではでは、これにて失礼致します。
こでら