雨、雨、降れ降れ、母さんが〜♪

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じゃのめでおむかえうれッしいなぁ〜♪…って、なれないですよね。大人になると。むしろ八代亜紀的に、もぅおっと、ふぅれ〜、うぁたしのいい人連れて、くぉい〜♪になる……かは分かりませんが。雨というだけで、年齢やら性別やらでほんとに人によって思うことが違うものなんだなぁと思います。子供のときは、雨も好きだったんだなぁ。もう最近、雪もやだもんなぁ。

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今、上演中の「この雨 ふりやむとき」。題に"雨”とつくだけあって、”雨”が一つのキーワードになってるんですけど、公演が終わるとオーストラリアの”雨”ってどうなんだろうなぁっていつも想像しちゃうんですね。

この”雨”だけでも勿論、イメージが広がっていきますが、それ以外でも。
今回の舞台では美術デザイナー 島次郎さんよる舞台セット、それを存分に使う演出家 鈴木裕美さんの演出がとてもよいコラボレーションをしています。照明を担当してらっしゃる笠原さんしかり、音響を担当してくだ さった長野さんも、とてもイメージ的に分かり易くて、いろいろとシーンごとに変化をつけていってますね。

わたくし、この戯曲を訳しました広田さんから台本を拝見させて頂きましたが、アンドリュー・ボヴェル氏によるこの戯曲はとても人のイメージを喚起する感じが致しました。
ストーリー的には複雑なところがあるのですが、鈴木さんの舵取りの力なんでしょう、想像力に訴えながら、とてもシンプルにご覧いただけます。劇場という空間から多様な世界を、観客の皆様に”経験”なさって頂ける作品に仕上がっていると思います。









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いかがですか?窓がとてもシンプルでイマジネイティブですね。

雨の日に、家の中で、喫茶店で、車の中で外を眺めていると、自分が安全な場所にいると思えるのか、いろいろな想像をしてしまいますよね。大人になると、”外”になにかをしにいかなければならないですけど、”外”の険しさと違ってほっとしているからなんでしょう。

この戯曲は殆どが室内のシーンで構成されますが、それが屋外のシーンと対比的で興味をそそります。あ、ちょっとネタバレしてますね。ブログを読んでくださったかたに、ちょっとお知らせしちゃいました。
だから、家にどんな気持ちで登場人物たちが帰ってきたか、どんな気持ちで待っていたかよくご覧になってください。うーん、こんなときもあるなぁと思うときもあるし、おっと思うときもあります。村上さんをはじめ、俳優陣も繊細に舞台上で”生きて”います。
実際、こんなんなったら大変なんだろうけど、近いことあるよなと思えるんですよね。”雨”が力強い”家族愛”、”人間愛”への調味料になってるからなんでしょうかね。

さて、「この雨 ふりやむとき」。つぎの日曜日まで、あと5回の公演を残すのみとなって参りました。池袋芸術劇場にてお待ち申し上げております。本日25日(木)は昼一回公演14:00からになります。

ちなみに。すいません〜、プリセット前の写真で……掃除機が…







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このページは、tptが2010年11月25日 04:36に書いたブログ記事です。

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