Clair de Lune 月の光
作曲家 クロード・アシル・ドビュッシー 〈1862-1918)
どきっ 甘美な夜
・・・ 夢の世界へ誘う扉にふさわしい。
この曲を聞いて、どのようなイメージがわきますか。
『月の光』
「ベルガマスク組曲(全4曲)」の一曲です。
歌曲のピアノ曲化。 中間部の音の動きは、水の流れを現しています。
ドビュッシーが愛したフランス印象派の詩人 ヴェルレーヌ
詩集 「華やかな宴」 ~月の光~ から影響を受け、作曲されました。 (諸説あり)
お前の心は けざやかな景色のようだ そこに
見なれぬ仮面して仮装舞踏(ベルガマスク)のかえるさを
歌いさざめいて人ら行くが
彼の心とてさして陽気ではないらしい
誇らしい恋の歌 思いのままの世のなかを
鼻歌にうたってはいるが
どうやら彼らとて自分たちを幸福と思ってはいないらしい
おりしも彼らの歌声は月の光に溶け 消える
枝の小鳥を夢へといざない
大理石(なめいし)の水盤に姿よく立ちあがる
噴水(ふきあげ)の滴(しずく)の露を歓びの極みに悶え泣きさせる
かなしくも身にしみる月の光に溶け 消える
ポール・ヴェルレーヌ 『月の光』 堀口大學訳
昨夜、煌々とした月、柔らかい光、見えましたでしょうか。
皆様を照らしていましたよ。 ふふ。 松平